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  • 2004/9月
    「夜遊び」


  • 2004/3月
    「変なおじさん」


  • 2004/1月
    「仕事始め」


  • 2003/12月
    「今年も大勢の人と
    演奏させていただきました」


  • 2003/11月
    「暇つぶし」


  • 2003/10月
    「最近の若いもんときたら・・・」


  • 2003/9/17
    是方博邦Rock Unit
    宇都宮ライブハウス「エスプリ」にて


  • 2003/8月
    「ベースもいいけど写真もね!」


  • 2003/7月
    「夏の思い出」


  • 2003/7月
    「毒々しききのこを発見」



  • 『変なおじさん』
    2004年3月


    近頃、なんだか世の中おかしい。
    特に地球を取り巻く環境の変化が著しい様な気がする!BSEに鳥インフルエンザ。 豚コレラ!とまぁ家畜さん達にも奇怪な伝染病が蔓延している。 これもひとえに迫り来る地球温暖化の影響だろうか? 暖かくなると変な奴らも増えてくる。 そうなるとこの日記もネタに困らないというものだ・・・

    先日、買い物の帰りにバスを待っていると見知らぬ男性が近づいて来るなり、
    「あの〜〇時△分のはもう行っちゃいましたぁ?」
    と聞いてきたので、すかさず
    「まだです。
    」 と返すと
    「そうだよね!いつも遅れるんだもんね!ところでおたく、いつもこの時間帯?」
    とやたら馴々しい。

    まぁ、見た目ぱっとしないおっさんだが、悪人ではなさそうだし、こっちもバスが来るまでの数分間の退屈しのぎくらいの気持ちで、話相手になってしまった。
    ところがこれが全ての過ちの元であった・・・

    「いえ、僕はいつも決まった時間帯に乗るわけでは・・・」
    『ふ〜ん、なんかオレさぁ、オタク見たことあんだよなぁ?』
    「へっ?」
    この時点でミュージシャンの素性が露呈していた方が良かったのかも知れない。
    『あっ、わかった!○○酒店の若旦那でしょ!』
    〇〇酒店は確かに家の近所に違いないが、自分と同じ歳恰好の旦那なんかいたっけ???
    「いえ、違います!人違いですよ!」
    『そうかなぁ〜?じゃあその裏にあるお屋敷の旦那様じゃ〜ありませんかい!』
    どこの屋敷にオレを住ませようってんだろ?このおやじ!
    「それも何かの間違いじゃ〜ありませんか!」
    『あそこの屋敷でこの前、旦那の結婚式のお祝いに招待されて、ちょこっとご馳走になってさぁ、食い物も上手かったからついつい呑みすぎちゃって・・・』
    しらねぇ〜よぉ、そんなの!
    『そしたらさぁ、帰り際に、お車代ですって、3万円くれたよね〜!』
    エ〜ッ!3万円!そんなヤツ今時いるのか?
    「あっ!バスが来ましたよ!」

    やれやれ、しつこいおやじだ。乗ってしまえばおとなしくなるだろう。 乗車口で料金を支払い、揺れる車内を、手摺り伝いに奥まで進み、適当な空席を見つけて座ろうとしたら、おやじが・・・ 『えっ!そこ座るの?だめだよ、そこはオレの席なんだから。いつもここって決めてんの!』
    勝手にしなさい・・・


    『旦那ぁ〜どこまで?』
    「僕ですか?〇〇町だけど!」
    『〇〇でしょ!やっぱり酒屋の旦那じゃん!』
    「だ!か!ら!・・・違うってば!」
    『あの酒屋に〇△って言う番頭いるだろう?』
    「しらない!」
    『あいつの女房が気立てのやさしい女で、昔、若い頃よく家に遊びに行っちゃぁ、帰りが遅くなると「もう今夜は遅いし、夜道は危険だから」って泊めてくれるんだよ〜』
    「ハァ〜?」
    『朝起きりゃ「おはようございます」ってお膳に朝飯の支度が出来てるし、おまけに風呂まで沸かしてもらっちゃってよ〜!』
    『ホントによくできた嫁だったなぁ!・・・オレに気があったのかな?・・・ガハハハハハ!』
    死ぬまで言ってろ!

    『旦那ぁ!』
    「えっ?」
    『今日さぁ、今から旦那んち。遊びに行ってもいい?』
    「え゛っ!?」
    『オレも明日さぁ、仕事あっからさぁ、別に泊めてもらうつもりはないよ。そのかわり、お車代よろしく!』
    これが現実じゃなくて夢の出来事なら、このおやじの胸ぐら掴んで、窓から放り投げても、罪にには問われないのであるが・・・

    『旦那ぁ!』
    「・・・・」
    『旦那ぁ!』
    「・・・・」
    『確か旦那んち、〇〇町だったよね?』
    「あのね、あなたには関係のないことです!その件に関してもお答えする義務はありません!」
    『そうか?そんならそれでいいんだけどよ、オレはアンタがどこに住んでんだか聞いただけだぜ!』
    冗談じゃない!
    こんな野郎に家まで来られた日にゃたまったもんじゃない。 ちょっと目を離した隙に上がり込んで何されるか、考えただけでもゾッとする!

    『旦那ぁ!』
    「・・・・」
    『ねぇ旦那ぁ!』
    「あの〜済みませんけどね、もう話掛けないでもらえますか!」
    『ならもう、話掛けねぇ!けどよう、あんたの住んでる〇〇町ね〜!』
    「〇〇町がどうした?」
    『もう、随分前に通り過ぎたよ・・・ガハハハ(笑)!』
    「・・・(泣)!」

     

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